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滝沢村よどこへいく
 今日新聞を読んでいると大変気になる記事が掲載されていた。何でも、滝沢村が独自のナンバープレート配布を決めたというのだ。

 詳細については記事をご覧いただきたいのだが、原付のナンバープレートを配布するということらしい。
 こちらのWikiをご覧いただきたいのだが、ご当地プレートということで様々な自治体が実施をしているようだ。
 一番盛岡から近そうなところだと、青森県の三沢市とか、宮城県の気仙沼市とか。三沢は三沢空港があるためか、飛行機が入っているし、気仙沼は何か魚がプリントされているようだ。

 そして、今回は滝沢村が市制移行に伴い新しいナンバープレートを導入するということで、村内外からデザインを募集しているとの事。
 一応、当選するとお金などもらえるそうなので、腕に覚えがある人はやってみればよいかとは思う。

 しかし、市制移行に向けて盛り上がっているのか盛り上がっていないのかよくわからない滝沢だ。特に盛岡市から見ているためだろうか。何となく行政だけが盛り上がっているような気がしてならない。
 正直、行政も議会も市制移行したことで、これで当分盛岡と合併するという事もないだろうから、失職も免れるという話もあるのだろうか。いずれ、村民を置き去りにした形ではしゃいでいるように見える。

 いや、アンケートがあるではないか、という話があるのだが、これについても2,073名の回答で、この数字がどういう意味を持っているのか。
 うがった見方をすれば、このようなアンケートに回答をするのは何かしらの意図がある人が殆どであって、大多数がアンケートに答えていない、滝沢村の人口は6月末時点で54,924名との事だが、パーセンテージでいえば、回答した2073人とは、たったの3.7%でしかないのだから。
 いわゆるサイレント・マジョリティを無視する形で市制移行が決定されたのではないか。大変不安が残る。

 いずれ、上記のような事もあり、日本一の村がなくなろうとしている。
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アイスが売れると人が死ぬ
 面白い記事がニュースウィークに掲載されていた。なんでもアイスクリームが売れると人が死ぬというのだ。それも殺されて

 これはよくある統計のトリックというやつだ。例えば同じような話で言えばこんな事があるだろうか。人口当たりの肺炎患者の多いところには何故か蚊が多いという話だ。
 これを勘違いしてしまうと、ひょっとして蚊が肺炎の菌か何かを媒介しているのではないか、というような話になってしまう。
 正直、にっくき蚊の肩を持つ気は全くないのだけれど、こればっかりは事実ではないので否定しておかなければならない。つまり、肺炎の方々が療養をするサナトリウムなどは蚊が住みやすい地域にあると。
 結果として、肺炎の人が多い=サナトリウムなどがあるところ、に蚊がたくさん出る、というだけの話なのだ。

 冒頭のアイスクリームの話も全く同じ。アイスクリームが売れるという事はそこそこ暑い日が続いているという事で、人々が外で活動する時間が長くなるのと開放的になって犯罪が起きやすい状況が起きているという話なのである。
 決してアイスクリームに何か人を興奮させるような成分が入っていてこれが結果として人を犯罪へと駆り立てるみたいな話ではない。

 しかし、世の中はこういう取り違え統計によって様々と冤罪を作ってきているのである。例えばタバコ。これは、タバコの消費量がそれほど増えていないにも関わらず、肺がんの発症率が爆発的に増えていったという統計が残っていて、タバコが肺がんと関係ないことは誰が見ても明らかなデータがある。
 そういう不都合なデータは例えば自動車会社であったり、大工場だったりこういう人たちがわんさかお金を出してもみ消し、そしてタバコに罪を着せることで自分たちは全く関係ありませんよという顔をしているのである。
 であるからして、タバコを最終的に撲滅まではさせない。何しろ彼らにはヒールが必要なのだから。

 多分、銃関係の連中がアイスクリームを本物のワルにしようとしているかもしれない。実際ガンガン金をかけて世論形成する可能性は否定できないのだ。そんなアホらしい話にのせられないように、しっかり頭が動くようにだけはしておきたいものだ。
| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
進化するドロップボックス
 何でもドロップボックスが新しいインターフェースを用意して、ドロップボックスのファイルを簡単にメール添付できるようになるそうだ

 詳細については記事をご覧いただきたいのだが、ミソはドロップボックスのアカウントを持っていなくても、メールの受信者はそのファイルにアクセスできるという点。
 今までもドロップボックスではファイル共有なる機能があって、ユーザーを指定してフォルダを公開したりすることが可能だったが、これはあくまでドロップボックスのユーザー同士。
 今回のようにアカウントを持たない人とのファイルシェアの仕組みは今回のリリースが初めて、ということになる。

 何が良いかといえば、不要な添付ファイルをつけなくていいことと、ファイルサイズが思いがけず大きくなった際にはURLからダウンロードしてもらえばよいので、いわゆるファイル送付サービスの役割を果たしてくれる、ということだろう。

 話は若干それるのだが、このファイル転送サービス、有名どころといえば、宅ファイル便であるとか、firestorageなどだろうか。こちらの記事などはどの転送サービスが使えるかみたいな特集をしていてこれはこれで参考になる。
 どこか別の雑誌社の特集で、どのくらいの添付ファイルまでだったら直接添付し、どれくらいの大きさからはファイル転送サービスを使うか、みたいな話が出ていたことがある。
 覚えていないが、確か10メガくらいだっただろうか。結構添付ファイルで送ってしまうのだなとビックしりした記憶がある。
 昨今のプロバイダのメール1通当たりの大容量化への対応については目覚ましいものがあるのだが、それでも、10M以上は受け取りませんよとか、そのようなプロバイダもある。
 この雑誌が面白かったのは、昨今のスマホ急増に伴い、添付ファイルを直接くっつけた方がファイル圧縮するよりも内容を確認できるから良い、という記述。なるほど現代ならではの需要だなと感じた。

 いずれ、ドロップボックスがまた使い勝手が上がったということでこれはこれで嬉しい話ではある。
コグレマサト,するぷ,できるシリーズ編集部
インプレスジャパン
¥ 998
(2011-07-08)

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
その包丁が悪いのか
 共有ソフトウィニーの作者、金子勇さんがお亡くなりになったそうだ。42歳ということでご冥福をお祈りいたします。

 ウィニーといえば、現在でも大企業の秘密保持の書類などには、ウィニーその他類するようなソフトで情報漏えいいたしません、みたいな感じで書かれているものもあるくらい大変有名なソフト。
 すごく雑に言えばPCとPCを一対一でつないでファイル交換してしまうというもので、サーバーを立てている訳では無いので、一度、ウィニーが広がってしまうとそこから先は、個々人の利用者がどれだけ増えるか、みたいな話になってしまう、取り締まりが厄介なソフトである。

 当時何が問題になったかというと、違法コピー問題。物がものだけに、楽曲であるとかおよそデジタル処理されたものは、両者間の合意があればどんどんとコピーされた訳である。
 個人的には使ったことがないのでわからないが、当時はWinnyから音楽や映像、はては販売しているソフトまでやり取りされていた、という話を聞いたことがある。
 確かにこれをやられてしまっては販売している側としてはたまらない。

 しかし、ここでこの話が興味深い展開を見せる。これらの著作権違反に関して、ウィニーを開発した金子勇さんが訴えられるという話になったのだ。
 この製作者を逮捕するという異常事態に至り、当時はかなりの人たちがお門違いな逮捕と声を上げたものである。
 私もこれらの意見に同感である。包丁やナイフで殺人事件が起きた際に、これらを製造したメーカーや個人、販売した販売店が連座で殺人、傷害幇助で逮捕されているようなもので、全くもっておかしな話であると感じた。

 その後、金子さんは無罪となったそうなのだが、この一連の事件に巻き込まれたことが彼の人生に大きい影響を与えたことは間違いなく、また、この一件で逮捕されるのであれば、東電の原子力開発に携わっている研究者は大量破壊兵器になりうるものを研究している訳であるから逮捕、その他、車を作っているメーカーも交通死亡事故があるとわかっていながら販売している訳であるから逮捕。

 なんともまともな生活を送れる国民がどれくらいのこるのか。ある意味で楽しみな話だ、というレベルのおよそ開いた口がふさがらないような話だと感じたのだ。
金子 勇
アスキー
¥ 2,520
(2005-10)

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ノマノミクスとは何だ その3

 今回で3回目になるノマノミクスについて。今回はいよいよ、ニュー・ノルディック・キュイジーヌのマニフェスト10か条についてである。

新しい北欧料理の目的とは
1. 北欧という地域を思い起こさせる、純粋さ、新鮮さ、シンプルさ、倫理観を表現する
2. 食に、季節の移り変わりを反映させる
3. 北欧の素晴らしい気候、地形、水が生み出した個性あ?る食材をベースにする
4. 美味しさと、健康で幸せに生きるための現代の知識とを結び付ける
5. 北欧の食材と多様な生産者に光を当て、その背景にある文化的知識を広める
6. 動物を無用に苦しめず、海、農地、大地における健全な生産を推進する
7. 伝統的な北欧食材の新しい利用価値を発展させる
8. 外国の影響をよい形で取り入れ、北欧の料理法と食文化に刺激を与える
9. 自給自足されてきたローカル食材を、高品質な地方産品に結び付ける
10.消費者の代表、料理人、農業、漁業、食品工業、小売り、卸売り、研究者、教師、政治家、このプロジェクトの専門家が力を合わせ、北欧諸国全体に利益とメリットを生み出す

 これは力強いマニフェストだ。個人的に気になるところは6.の動物を云々というところ。ひょっとしてベジタリアンの集まりですか、と錯覚する件なのだが、10.を見ていると漁業なども入っているので、どうも、動物を食べてはいけない、という事ではないようだ。
 その他については何をかいわんやという感じで、一つ一つ大変頷ける内容で、北欧という部分を何かに置き換えればそのまま使えそうな感じである。

 さて、このマニフェストを体現した店がコペンハーゲンにある、ノーマという店で、3年連続、何だかよくわからんが権威のあるらしいランキングで1位をとったという話だ。
 この辺は日本市場に認知度を高めるにあたって、何でもいいからもってこいという話になったのか、そうではなくて本当に腕があるのかさっぱり分からないところではあるが、いずれそういう事らしい。

 何でもノーマではその辺に生えている草を取ってきて調理するのだそうだ。あまりにも自由すぎてちょっと想像がつかない感じなのだけれど、いずれそういう事のようだ。
 その為かどうかは知らないが、こういう話もあるようだ。何でもスタッフが手を洗わずに集団食中毒を起こしたという話である。どうもこちらの話を見ていると、さしたる説明も無いようで、何とも。

 いずれ、ここまで来て言うのもなんだが、その辺に生えている草をいくら加工しても草は草、という事で、私としては全く食べる気にならないのだ。むしろ、こういう素材と腕のあるシェフを組みあわせると結構な繁盛店が出来るという方程式というか、そういう部分が気になるのである。

 結論からして、ノーマはともかく、この考え方とか儲け方についてはかなり参考になる部分がありそうだ、という事でこの考察を終わりたいと思う。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
ノマノミクスとはなんだ その2

 という事で、ノマノミクスについて調べていったところ、「新しい北欧料理のためのマニフェスト」というものに行きついた。今日はこの分析から入っていく。

新しい北欧料理のためのマニフェスト

われわれ北欧の料理人たちは、今こそ美味しさと北欧ならではの個性を持った「新北欧料理」を生み出し、世界の偉大な料理と肩を並べるべき時であることを確信する。

 この書き出しが凄い。つまり、中華料理、フレンチ、地中海料理、インド料理、イタリア料理、日本料理みたいなカテゴリの一つとして、北欧料理を作ってしまおう、という大変意欲的な発想なのである。
 正直、この手の話を突き詰めていくと、様々な話が出てくるのが常である。

 例えば、日本料理で言えば、その正当性とはなんだ、そもそも日本料理とはなんだ、という話になってくるのだ。海外では、日本食として、イチゴ寿司みたいなものが出されている。これは日本料理なのうかどうか。
 直感的に我々は、これらを日本料理ではない、と感じるけれども、では日本料理とは一体何なのか。そして、どこへ向かっていくのかという話だ。
 鉄人、道場六三郎さんなどの話を聞いていると、氏は和食にパルメジャーのを使用したり、様々な試み新しい素材の取り込みを積極的に行われた方なのだそうだ。しかし、氏に日本料理とは、と聞けば、何と答えるのだろうか。当に聞いてみたい質問である。

 一方で、日本が認める日本料理店を認定していこうみたいな話もあるとの事だが、だから何だと。結果として、日本の料理として認定された店が潰れでもしたら目も当てられない訳で、結果としては日本で生まれたけれども、現地の文化も取り入れてその人たちに受け入れられる形になった、つまりユニバーサルな存在に近づいたというところが適当な落としどころになるのではないか、と感じている。

 いずれそういう話だ。

 なかなか話が進まないのだが、明日はマニフェスト10か条について見ていきたいと思う。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
ノマノミクスとはなんだ

 今日は久々に通常モードのネタで。最近、アベノミクスという言葉を聞かない日が無くて、本当に皆、意味を解って使っているのかねと聞きたくなるのだが、ノマノミクスという言葉をコチラの記事で知った。

 このノマノミクスってのは一体何だというのが本日のお題である。
 上記のリンク先を読みきれば何かヒントが隠されていると思うのだが、何しろ全編英語という事で、かなりの集中力を要する。ついては、何とか労力を使わずにノマノミクスが分かるようにネットで調べてみる事にする。

 結果頼りになりそうなのは冒頭にリンクをしたダイヤモンドのコチラの記事だけ。こちらの記事から読み解けば、コペンハーゲンにあるノマというお店がコペンハーゲン全体に経済効果を発揮しているというような内容である。
 実際、にわかにはj信じられないはなしなのだけれど、個人的に重要だと感じたのは次に続いているセンテンスだ。

ノマノミクスが注目されるずっと前の2004年、彼が「北欧のすべての人の利益に供すること」などを目的に「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」のマニフェストを掲げました。これが1つのきっかけとなって、北欧の食材や食文化を見直そうというムーブメントが起きました。

 つまり、このニュー・ノルディック・キュイジーヌという運動がまずあって、そのコンセプトを体現したような店がノマという店、という事だろう。
 こうなると、俄然このマニフェストの内容が気になる、という事で探してみたところ、こちらのページにあった。
 どうも個人のブログのようなのだが、画像が消えたりすると困るので、一応、模写しておきたい。

新しい北欧料理のためのマニフェスト

われわれ北欧の料理人たちは、今こそ美味しさと北欧ならではの個性を持った「新北欧料理」を生み出し、世界の偉大な料理と肩を並べるべき時であることを確信する。

新しい北欧料理の目的とは
1. 北欧という地域を思い起こさせる、純粋さ、新鮮さ、シンプルさ、倫理観を表現する
2. 食に、季節の移り変わりを反映させる
3. 北欧の素晴らしい気候、地形、水が生み出した個性あⓢる食材をベースにする
4. 美味しさと、健康で幸せに生きるための現代の知識とを結び付ける
5. 北欧の食材と多様な生産者に光を当て、その背景にある文化的知識を広める
6. 動物を無用に苦しめず、海、農地、大地における健全な生産を推進する
7. 伝統的な北欧食材の新しい利用価値を発展させる
8. 外国の影響をよい形で取り入れ、北欧の料理法と食文化に刺激を与える
9. 自給自足されてきたローカル食材を、高品質な地方産品に結び付ける
10.消費者の代表、料理人、農業、漁業、食品工業、小売り、卸売り、研究者、教師、政治家、このプロジェクトの専門家が力を合わせ、北欧諸国全体に利益とメリットを生み出す

 来週は上記のマニフェストについて触れていきたい。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
被災地における建築とは

 既に先々週の話なのだが、乾久美子建築設計事務所・東京建設コンサルタント設計共同体が、釜石市唐丹地区及び鵜住居地区学校等建設工事設計候補者選定簡易プロポーザルの唐丹地区の最優秀者として選ばれたそうだ

 これだけ見ているとただの設計コンペにどっかの事務所の連中が選ばれたのだな、というくらいにしか思わないのだけれど、このコンペの参加者を見てみるとかなり面白い事になっている。前述のリンクから参加者を引っ張ってくると以下のようなかんじだ。

■鵜住居地区
株式会社手塚建築設計事務所
難波和彦・界工作舎EDH遠藤設計室はりゅうウッドスタジオ設計共同体
シーラカンスケイアンドエイチ株式会社
・石原・宮本・みかんぐみ特定設計共同企業体
株式会社シーラカンスアンドアソシエイツ

■唐丹地区
(有)富永讓・フォルムシステム設計研究所
乾久美子建築設計事務所東京建設コンサルタント設計共同体
株式会社デザインヌーブ
株式会社コンテンポラリーズ
・株式会社千葉学建築画計事務所

 これは本当に大変なことになっている。まじで?このクラスの先生がたが何で集まってきているの?みたいな世界なのである。
 これは完全に振り切ったなというメンバー。この辺のメンバーが並んでくることについてかなり意図を感じるのだ。

 ある意味で、今、日本で一番新しい建築、住宅が沢山出来るのは当に復興地区であろう。建築家としては、ファサードのリニューアルだとかその活路を海外に見出したりだとか生き残りが本当に大変なことになっている訳だけれども、こと復興地区に関して言えば、復興予算でまず金があって、他の日本のエリアとは違う、そして建物が建てられる、かつ、街のデザインまでできてしまう、という事で、ある意味で草刈り場になっている、という事だろう。

 これが良いのか悪いのか。結論としてはこういう過疎地で将来人口増が見込めない中で建築家は何を作り何を作らないのか。その辺は正直見てい見たいところだ。これは完全に個人的にという事だけれども。
 それと地元に一切のコラボレーションの余地を認めなかったという潔さもある意味で特徴だろう。施工についてはどうなるのだろうか。

 個人的にちょっと引き続きウォッチしたい案件だ。

伊東豊雄、乾 久美子、藤本壮介、平田晃久、畠山直哉
TOTO出版
¥ 2,310
(2013-01-22)

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一方鎌倉はどうなっている

 富士山が世界文化遺産に登録されそうだという事でにぎわっているのをしり目に、登録は絶望となってしまった文化遺産候補もある。みなさんご存知の鎌倉だ。

 こちらの記事がかなり臨場感を持って伝えている。何でもイコモスの勧告が出る前に情報照会といのがあるらしいのだが、これが鎌倉にはなかったとの事。ここで担当が、問題が無かったと喜んだというのだから、何ともかわいそうだ。
 記事にも触れているが、正直、今回の申請内容では情報照会するにも値しないと逆の意味で切り捨てられていた、という事なのだろう。ご愁傷さまという風である。

 さて、鎌倉がNGだった理由は何なのだろうか。端的には物が足りなかったという話のようだ。つまり武家文化の発祥の地、という事でプッシュしていたらしいのだが、これを証明するだけの目に見える遺産が全く残っていなかったと判断されたらしい。

 加えて、保全対象となる遺産と周辺の都市化してしまっている地域とのバッファを保てるのか、という点で疑念が残るというのもマイナスになってしまったようだ。つまり緩衝地帯が都市化が進んだ結果として喰われてしまう可能性があると判断された事になる。

 正直、日本人であれば鎌倉が武家文化の発諸の地である事は皆疑いなく信じてることである。この辺が面白いところで、我々日本人は昔から鎌倉には云々と聞かされているから何の疑いも無くその通りであろうと信じている訳だが、外人さんからしてみれば、こういう口伝も無いところでパッと見、そういう雰囲気は無いのだけれども証明できるのかと。このアプローチはある意味で面白い。
 誰々が言っていた、皆そのように信じている、「いざ鎌倉」なる言葉や、御恩と報告を伝える物語もあると。これでは足りないのかと言われれば、イコモスからすれば全く足りないという事になる。

 何しろ世界遺産の大きい目的は世界的に重要だと価値が認められた遺産の次世代への保全である。そう考えると、保全されるべきものが無いという時点で世界遺産登録になりえないのである。
 改めてそりゃそうだ、という話だ。加えて何か世界遺産にならなければあたかも価値が無いかのような雰囲気もあるのだけれど、これは外人が目で見て解るものを説明を受けて改めて価値づけし直して、それで、これは保全の必要があるねとしたものについて登録しているだけであるから、日本の精神性であるとか、「既に無きものをあるが如くに思う」ようなそういうわび・さびの精神は所詮、やつらには分からないのだ。

 むしろ、世界遺産などろくでもない登録など止めて、自分たちの価値を信じて自分たちの基準で保全をつづけた方が結局はその遺産にとっても地域にとっても良いのではないかとも思う。

 それだけ世界遺産登録というのは、諸刃の剣であると考えた方が良く、登録外となればそれはそれで良かったと考えるべきだ。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
富士山が世界遺産登録される

 富士山がいよいよ世界遺産に登録されそうだ。なんと自然遺産ではなくて、文化遺産としての登録である。

 こちらの記事に今回のイコモスの勧告に関係する内容の話が記載されているので見てみると、三保の松原を構成遺産からはずせ、みたいな話になっているとの事。
 平泉の世界遺産登録へのプロセスを体験した我々としては、イコモスであればこういう話も出てくるだろうなと。驚きに値しないという風である。
 この辺、熱くなってここに固執してしまうと、全体の登録が危ぶまれるという可能性もあるので、まあ、三保の松原は切り捨てる方向で調整するのだろう。

 富士山の世界遺産登録は何とも紆余曲折である。当然、直感的には自然遺産という風に思うのだけれども、富士山は自然遺産としては汚すぎるという事で、こちらでの登録が絶望的になり、2003年に方針転換
 ここで誰か世界遺産登録関係者に知恵者がいたのか、何と富士山を自然遺産ではなくて文化遺産で登録するという離れ業に出た。そしてこの登録運動が実り、やっと富士山がイコモスの登録妥当の勧告を受けた、というストーリである。

 確かに言われてみれば、日本の自然を表現しているというよりは日本の精神性というか日本人の心のどこかに何故か富士山があるというようなイメージ。正直、我々岩手県盛岡市に住むものとしては、富士山というよりは岩手山の方が断然、精神性と深く結びついているのだが、それでも富士山と言えばなにかとテレビにも出てくる、外国の日本のイメージにもFujiyamaとして出てくるという事で、これは確かに文化なのだろうなと、納得してしまった次第だ。

 ここで大きいどんでん返しが無ければいよいよ日本の富士山が世界遺産登録になる、という事になる。文化遺産として。改めてちょっと痛快というか笑える話だ。

 しかし、文化遺産となればこの景観を保全していく事になるので、周辺地域の開発は著しく制限される事になる。また、、どういう形での登録になるのかよく分からないが、下手をすると景観そのものを害する可能性があるものについては、かなり厳しい規制が入る可能性もある。

 世界では文化遺産を維持できずに登録取り消しされるケースもある事から、正直保全のフェーズに入ってからが大変だ。この辺、心して掛かって頂ければと完全に他人事である。

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