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岩泉線の廃線受け入れについて

 2010年7月の脱線事故から前線運休となっていた岩泉線だが、この度、廃線という事で周辺自治体がこれを受け入れるという話になったようだ。

 詳細についてはこちらの記事をご覧頂きたいのだが、記事では、その他の路線について同様の動きになっていくのではないかと懸念を示している。

(以下、記事より引用)” 【解説】東日本大震災で被災した鉄路の復旧を地元自治体が目指す中、JR岩泉線の廃線合意は、不採算路線切り捨てに対する新たな不安を呼びかねない。
 JR東日本は、廃線理由に巨額な復旧費用と利用客の極端な少なさを挙げた。利用状況を表す平均通過人員は、JR東日本管内の67路線中、岩泉線が1日1キロ当たり19人で最下位。下位には山田線(66位)、気仙沼線(65位)、大船渡線(55位)など被災路線が並ぶ。”(ここまで)

 正直、さもありなん、という風である。調べてみたところ、現在、岩泉線の代行バスの岩泉から茂市までの運賃が740円。これで岩泉が1日1キロ当たり19人しか乗せられていなかったという事だから、一日に19人しか使っていなかったという事ではないが相当の採算割れになっていたことは計算するまでもない。

 どこかの議論と似ているのだけれど、これをわざわざ復旧させて赤字を垂れ流しする必然性は民間企業であるJR東日本には一切無いわけで、あとは公共交通という観点で岩手県がこれを復旧し運営委託する、しかも赤字が出た部分については岩手県と周辺自治体とで補填するみたいな条件が出てはじめて可能となる話なのである。

 今回は、潔く廃線を決定してその代わり、恒久的にバスでの輸送をすること、という話になったようだ。このブログでも何度も触れているのだけれど、バスならまだ採算があう可能性がある、という事なのだろう。それでも若干高くなるかもしれないが、鉄道を何とかしようという、正気の沙汰とは思えないようなアイディアからすれば全く持って健全であり、まだ議論する余地があるのではないか、と考えられる。

 これら周辺自治体の方々は本当に聡明であるなと感じる。同じような状況でどこかの周辺自治体さんたちはかなりがんばってしまって、未だに公共交通が復活しない地区もあるのだから。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
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