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定着化するBRT

 先日新聞を見ていたら面白い記事を発見した。大船渡線のBRTがいよいよ定着して来たという事を感じさせるような記事だ。

 こちらの三陸経済新聞に掲載されたネタなのだけれど、内容としては地域情報的に路線変更を伝えている。個人的にはこの記事を見て2つの事を感じた。
 1つ目は、地域情報として取り扱われるレベルでBRTが既に定着していると言う点、2つ目は状況や目的に応じて柔軟に路線変更が可能だという点である。

 1つ目については、当にBRTを早期に導入した結果が着実に現れてきている結果であろう。北の方では特にも鉄分の高い話題が多いのだが、結果として話はするけれども公共交通、交通弱者の足は一向に回復する気配が無い。
 一方で、暫定的な導入としながらもBRTをいち早く決断した南側ではこれだけ定着していて住民の足として定着して来ているのだ。
 公共交通の大きい役割として、交通手段が無い方々の移動する権利をどう守るのか、という事は今後の日本を考えていく上で大変重要な視点だと感じている。より具体的に言えば、高齢社会の日本としては、身体能力も反射神経も判断力も年とともに衰えてきている老人が、ガンガン猛スピードで自家用車を乗り回すようなそういう未来は想像できない訳で、ある一定の年齢に達すれば自動で免許返上になるとか、そういう制度になっていくのではないかというのは容易に想像が付く。
 そうなった際にそれらの方々の交通権をどのように確保するかと言えば公共交通の他はないのである。人権思想の本場であるフランスでは交通権が法律で定義されている。交通に対する感覚はここ数十年でまた大きく変わっていく事が予想されるのだ。

 話を戻して2つ目だけれども、これについては本当に面白い。まずは路線を引く必要が無いのでコース設計が驚くほどに柔軟だ。住民のニーズが多ければそれこそ、そちらを通るルートを設計する、一本松へのニーズが高まればそのようにする、という事だ。
 勿論、バス路線経営のノウハウから言えば、BRTとは言わないまでも増便したり直行便を作ったりと様々な事も、鉄道と同様に可能であるし、この柔軟性のある運用が可能という点は、地域のニーズを拾って実現していくには非常に重要な観点である。

 正直、この記事を見て断固鉄路での復旧を声高に叫んでいる地域の方々はどう思うのだろうか。まあ、盛岡に住んでいる私が心配していくら騒いでも何の意味も為さないのだろうけれど。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
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