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それでは皆さんサヨナラ サヨナラ

 こういう事もあるのだなという記事が掲載されていた。何でもロンドンのヒースロー空港で一人の男性が置き去りにされたという話である。

 詳細に付いてはこちらの記事をご覧頂きたいのだが、ある意味で逆恨みみたいな話だ。というのも、空港の検査で止められて、走って飛行機に向かったけれども間に合わなかったと。それで添乗員が訴えられたのだ。

 何ともこの男性の気持ちもよく分かる。今回の話は多分、パッケージツアー。つまり、添乗員さんがいて、ある意味で殆ど英語を話せなくても何とかなってしまうというようなそういう旅行である。
 従って、そういうノリで参加されていた方が殆どではないかと考えられるのだ。ある意味で、ガイドがいるからこそ成立していた旅が最後の最後で崩壊してしまったのだ。しかも、後に残されたのは英語の話せない自分だけだったとしたら、その放り出された、見捨てられたと感じた気持ちは想像に難く無いなと。
 正直、映画化できそうなくらいドラマチックな展開だけれども、本人さんはこのあとどうやって帰ってきたのだろうか。思い出したくも無いのかもしれないが、何か人には言えないようなそういう悲劇的な事も無かっただろうから、是非聞いてみたいものだ。
 ここまで見ていると完全にコメディである。本人にこの話が聞こえたらこちらまで訴えられそうだが、この展開はどうみてもコメディなのだ。

 今度は立場を交代して添乗員からこの話を見てみよう。ただでさえ我がままなツアー客を何とかかんとかここまで仕切って来て、この飛行機にさえ乗り込めばミッションコンプリート、というまさにその瞬間である。
 この記事を丹念に見ていくと、実はヒースロー空港で再検査を受けていたのはこの男性だけではなく、添乗員も捕まっていたという事が分かる。添乗員は指示出しも出来ない状態でツアー客を散会させざるをえない状態であっただろう。
 普通、空港にはかなり余裕を見ていくのが常である。自分ひとりならまだしも、こういうツアー客を引き連れていくのであれば、尚の事だ。ヒースロー空港などはショップも充実しているし、多少早く行っても全く問題ない。そういうリスク管理をしながら動いていたはずだろうに何ともカツカツな感じだ。
 加えて、想定外の自分も再検査。ひょっとしてここで添乗員がフリーであればもう少し何か別の対策が取れたかもしれない。それが出来なかった訳である。
 ここは悩みどころだ。こういうケースではどちらを優先させるのか。この飛行機に搭乗している殆どのツアー客の面倒を見るのがよいのか、それともこの一人残されてしまった男性と運命を共にするのか、という話だ。
 ここもまた笑える話なのだが、携帯電話で「何とか帰ってきて下さい。」と言ったとか言わないとか。男性からしたら、死刑宣告にも等しい話である。

 個人的に感じるところとしては2点、1点目は、そもそもヒースロー空港がちゃんとチケットを見て検査をしているはずで、この辺のお客さんの移動に係わる部分については最低限保証してあげるべきではないのか、というところ。
 そしてもう1点はこういう不測の事態についてはある意味で容易に想像できるわけだが、そういう事態が発生した再に選択するプランが決まっていないのか、という話。

 そういう意味では、共に被害者である男性と添乗員が争ったところで何の解決にもならないという事が分かったのか、和解したそうで何よりである。
 この2人の心理描写を交えて是非、コメディー映画にして一発あててほしいものだ。

| kulo. | 08:00 | comments(0) | - |
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