Entry: main  << >>
日本の文化がいやなら今すぐ国に帰れば良い

 NHKにCOOL JAPANという番組があって、その特番が年末だか年始に放送されていた。これを見ていてかなり頭にきたので忘れないようにここに記載しておきたい。

 どういう内容の番組だったかと言えば、外国人たちが日本によくありがちなシチュエーションなどをVTRなどで見ながら、これはクールだとかこれはクールじゃないとか言っているというもの。
 途中までは面白おかしく見ていたのだが、あるトピックに話が至った際に段々と腹が立ってきて結果として何とかあの外人たちにガッチリ言ってやりたいとまで感じるようになってきた。
 そのトピックは「何故、日本人は人の年齢を知りたがるのか?」というもの。

 VTRでは、河原かどこかでバーベキュー合コンみたいな事をしているシーンがうつされている。これは台本を作って撮影したフィクションでなくて、あくまでそういうシチュエーションを作り観察しているような立ち位置だ。
 ナレーションでは日本人は年齢によって人間関係を構築していると言って、年齢をお互いに確認するところ、年齢が分かったとたんに年長者は偉そうに振る舞い、年下のものがイソイソと肉を焼いたりする。
 その年下集団の中でも年上の女性が1歳下の男性に指示を出したり、特に嫌がる風でもなく年下の男性が指示に従って動く、この2人の会話が年齢が分かってから爆発的に活性化した、みたいな我々からすればさもありなん、というようなVTRであった。

 これを見た後に外人から様々とコメントが出たのだが、一番納得がいかなかったのが、フランスとアメリカの女性。何で年齢で序列が出来るのか、という話。若いけれども能力があるというやつもいるのだから、年齢で見るのは全く意味が無い、というような話であった。
 フランス人が何だか鼻息を荒くしている感じであるのに対して、アメリカ人の女性は、真剣に年齢序列の弊害を述べて心配した風な顔でこの文化は日本の悪しき習慣で国益を毀損しているみたいな話をしていた。

 まず言いたいのは、各々の社会では、年齢を重ねる事での人生経験について一切の価値を認めていないのだろうか。あまりにも多様化した社会すぎて、年齢と人生経験がリンクしていない可能性は否定できないが、それでもその人なりの人生を歳の数だけ過ごしている訳で、これに対する尊敬は無いのか、と率直に思った。

 加えて、他の国の行っている能力主義ってのは、一体どういう客観軸があるのか。例えば同じ仕事をした際により成果を出せる、という事であれば日本であっても既にそれはそれで評価される仕組みになっている事を知らないのだろうか。
 日本は年齢主義というよりは経験主義なのである。一つの事に精通するという事について高い価値を見出し尊敬しているのだ。裏を返せば、普通の社会人であれば年相応に何か持っている筈、という前提が日本の社会にはあって、それに恥ずかしく無いような人生を送ろうと心掛ける文化があるのだ。
 例えば、同じ会社に同じ年齢の人が居たとして、その仕事に携わっていた時間が短ければ、経験が浅いとみなされ、年齢とは全く別の処遇となる。こういう実例からしても、そもそも外人が考えているような年齢主義では無いのである。

 という事で、どういう知識理解に基づいて発言しているのかは知らないが、言われっぱなしでスタジオにいた日本人も情けない限りだ。ガッチリ言い返してやれというか、それが嫌なら日本では生活できない訳だから、どうぞお国にお帰り下さいという話だ。

 逆に外人が日本の社会にうまく取り込めないのを年齢主義だとか、そういう日本の社会体質や文化のせいにするのはどうなのか。いやなら立ち去れ、それだけである。何も日本があなたがたが住みやすい社会を作る理由は全くないのだから。

NHK『COOL JAPAN』取材班
武田ランダムハウスジャパン
---
(2008-12-18)

| kulo. | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
Comment








Trackback